雨音が奏でるうたに耳を澄ましてみる【芒種・末候】

しとしと。ざあざあ。さぁー。
今あなたは、どんな音の雨と共に過ごしていらっしゃいますか?
こんにちは。運営部の佐藤です。

今を生きる私たちは、PCやスマホなどを筆頭に、視覚を多く用いがちであると言われています。
けれども、わたしは季節と共に生きるようになって、五感をまんべんなく使うようになりつつあります。

季節を感じることで、あなたが使っていなかった感覚を取り戻してみませんか?
それでは今回も、◆15日ごとにめぐる二十四節気と、◇5日ごとに進む七十二候をご覧ください。

◆二十四節気 6/6 芒種(ぼうしゅ)

 

稲や麦など芒(のぎ)のある穀物の種を播くころです。
小さなひとかけらの種。その種を播くことで、たわわな実りをもたらしてくれる稲や麦。まだまだ眠っている種が、あなたの中にも存在しているかもしれませんよ。

穂から伸びている細いふわふわした部分が芒(のぎ)です。現代では、穀物の種を直接田畑に播くことはあまりありません。

そして、厚い雲に覆われて、雨が降りそそぐ頃。そろそろ梅雨入りを迎える地域も多いのではないでしょうか。湿った空気が雲によって密封されているかのような、じめじめとした日々が訪れます。
現代生活においては、時に湿気は不快に感じられます。しかし、梅雨に降る雨は、夏場の私たちや農作物を潤す水となります。
夏に向けて、ひと雨ごとに、自分の中に潤いを満たす時期とも捉えることができるのかもしれません。

◇七十二候 6/16~6/20 梅子黄(うめのみきなり)

 

梅の実の青々とした色が、黄色へと移り熟しはじめる頃。
梅酒などは青梅を用いますが、梅干しは完熟した梅が最適です。

そろそろ青梅をスーパーでは見かけなくなりつつあります。梅仕事がまだの方は、この週末にいかがでしょうか?

◇季節のおすすめ 【雨音に耳を澄ましてみよう♪】

 

あなたが住んでいるところに、“自然”はありますか? 都会に暮らしていると、なかなか自然に触れ合い溶け合う時間をとることは難しいかもしれません。

けれども、梅雨のこの季節は、“自然”と手軽につながることができます。

それはなぜか?と言いますと…時に鬱陶しさも感じる雨ですが、雨はまぎれもない“自然”ですよね。

「雨が奏でる音を聴く」それは梅雨の時だからこそできる、自然とのつながり方と言えるのではないでしょうか。

朝、誰もいないオフィスでそっと窓を開けて、耳を澄ませる。
電車を待つホームで、空と雨に集中してみる。
家事の合間にベランダに出て、雨を見ながら音を聴く。

どんな形でも良いです。3分でも、1分でも。
あなたらしいやり方で、雨を架け橋にして、自然と繋がってみてくださいね。

◇◇◇
【編集後記】

17日は「父の日」ですね。こちらのご準備は、みなさま万全でしょうか? わたしはうっかりしていました…(*_*)
それでは、次回の夏至・初候の更新もどうぞお楽しみに。

(★参考文献:『旬を楽しむ 日めくり七十二候』文藝春秋/『七十二候で楽しむ日本の暮らし』角川ソフィア文庫/『二十四節気と七十二候の季節手帖』成美堂出版/『七十二候のゆうるり歳時記手帖』雷鳥社)

◆◇二十四節気・七十二候とは◇◆
1年を24等分し、約15日ごとに巡ってくる分割点(節気)を含む日、に名称をつけた二十四節気と――、その二十四節気をさらに5日(または6日)ずつの3つ(初候、次候、末候)に分けた期間を七十二候といいます。読みやすさを考慮して、記事のなかでは二十四節気は15日毎・七十二候は5日毎と表記していますが、実際はすこし変動があります。