赤リップを取り入れよう♪ 【小満・次候】

 

先日、夜に近所をお散歩していたところ、アスファルトの道路の上で、すい〜すい〜と泳ぐようにたゆたう蛍と遭遇しました。

こんにちは。運営部の佐藤です。

「あ、蛍だ。キレー!」では終わらない。季節とともに生きるということは、植物や動物、昆虫、そして風や雨の佇まい…それらがただの名詞ではなくなることだと感じています。言葉だけがそらに浮かんでいるのではなく、私を取り巻く全ての環境が地続きで、自分の中に内包していくような。

そんな、自分の命と季節がとけあう世界への扉を開きませんか。

それでは、今の季節(とき)、◆15日ごとにめぐる二十四節気と、◇5日ごとに進む七十二候をご覧ください。

 

◆二十四節気 5/21小満(しょうまん)

 

「五月晴れ(さつきばれ)」という言葉がある一方で、「五月雨(さみだれ)」という言葉もあるように、梅雨の走りの雨が降る日も、さわやかに晴れわたる日もある五月。

小満は、夏に向けて命が満ちてくる頃だと言われます。…でも、‘命が満ちる’ってどんな状態をいうのでしょうか。

あなたの命は、夏に向けて満ちていっていますか?

命が満ちるとは、おそらく――「元気!」な状態のことではないかと思います。道端の植物や動物、空の光が揺れる様子に目を留めてみると、少しずつ満ちていく自然のいのち(小満)から、元気をおすそ分けしてもらえるかもしれません。

 

◇七十二候 5/26~5/30 紅花栄(べにばなさかう)

 

紅花の咲くころ。紅花からとれる紅には魔除けの力が宿っていたと考えられており、七五三や婚礼の儀など様々な通過儀礼の際に重用されてきました。

また、紅花と聞くと、食用、または口紅や頬紅の化粧品の材料という印象が強いかもしれませんが、染物にも用いれられてきました。一度だけ染めることで染まる色もありますが、鮮やかな紅の色を染め上げるためには、何度も何度も染め重ねることが必要です。

紅花染めをされている株式会社新田のWEBサイト(https://nitta-yonezawa.com/benibana

に染めのプロセスが掲載されています。そもそも紅花ってどんなお花?どうやって染めるの?という疑問をもたれた方は、サイトを訪れてみられてはいかがでしょうか。

そして、今ではあまり目にしませんが、紅花で染めた織物は、ハッと目を奪われるような鮮やかさをたたえています。本能に響き渡る美しさです。

紅花といっても、花の色は黄色。花を用いた染めの色は、99%は黄色。残り1%だけから抽出される希少な紅の色。

 

◇季節のおすすめアクション♪ 【赤リップを取り入れてみよう♪】

 

「紅花栄」にちなんで、今回のおすすめアクションは「赤リップをさらりとひく」ということ。

実は、現在でも紅花を用いて化粧品を作っていらっしゃる企業もあります。

東京にある伊勢半本店 紅ミュージアム(株式会社伊勢半本店)では紅花から作られた口紅が販売されています。私も実際に伺って、試しに紅をさしてみました。

紅は、自分の肌の色と紅が混ざり合い発色するため、色味の出方が人それぞれに異なります。そして、なぜかその人に似合う発色になるのが不思議でした。自然から生まれているものは、“自然”にその人の個性を引き立たせるのですね。

もちろん、紅花を使った日本の古来より伝えられている紅ではなくても、「紅花栄」季節にあやかって、ご自身のお好みの新しい赤リップをお迎えしてみてはいかがでしょうか。

 

◇◇◇

【編集後記】

今、あじが旬の時期ですね。なめろう、アジフライなどなど、考えただけで、うきうきしてしまいます。先日、あじとみょうがの春巻き(『藤井惠さんの体にいい和食ごはん』学研プラスより)を作りましたが、自画自賛したくなる美味しさでした^^みなさまご自慢のあじ料理も、ぜひ教えてくださいね。

それでは、小満・末候の更新もどうぞお楽しみに。

(★参考文献:『旬を楽しむ 日めくり七十二候』文藝春秋/『七十二候で楽しむ日本の暮らし』角川ソフィア文庫/『二十四節気と七十二候の季節手帖』成美堂出版/『七十二候のゆうるり歳時記手帖』雷鳥社)

 

◆◇二十四節気・七十二候とは◇◆
1年を24等分し、約15日ごとに巡ってくる分割点(節気)を含む日、に名称をつけた二十四節気と――、その二十四節気をさらに5日(または6日)ずつの3つ(初候、次候、末候)に分けた期間を七十二候といいます。読みやすさを考慮して、記事のなかでは二十四節気は15日毎・七十二候は5日毎と表記していますが、実際はすこし変動があります。