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2018-03-15

3.11「重要だけど緊急ではない」が≪大至急!≫に変わるとき【啓蟄・次候】

7年前の3/11、あなたは何をしていましたか? あの日、介護の仕事をしていたわたしは、全裸のおじいさまと一緒でした。入浴の介助中に大きな揺れが起こり、湯舟にたまったお湯が波打って溢れ、棚の上からガラガラとモノが落ちてきて…。大きく揺れる電灯が落下してぶつかるのではないか、と、恐怖したのを覚えています。

皆様も「あの日」のことを、覚えているのではないでしょうか(すこし、思い出してみてしたください)。

こんにちは、運営部の真帆です。現在、わたしは「季節+その時期にオススメのこと」を綴っておりますが、今回は新しい試み。‘人からもらったテーマで書くことに挑戦してみたい!’と思い、編集の佐藤さんと相談して、「防災」というテーマにすることに決めました

(いつもと趣向を変えて、季節の情報は後半に綴ります)。

自分だけでは「防災」というテーマにはしなかったと思います。なぜならわたしは自分のお部屋に防災リュック1つ置いていない身。備蓄もゼロ。かろうじて、本棚に小さな懐中電灯を1つしまってあるような状態の私が、このテーマを扱って良いのだろうか?と、悩みました。

でも、むしろこれをきっかけにまず私自身がきちんと防災を考えてみよう!と思い直し、防災について調べ、考えてみた結果。とっても大事なことに気がつきました。

それは、雑誌や本には絶対に載っていない、‘防災の必需品’がある、ということ。

今回は、そのことをシェアさせてください(*^^*)☆

◆みんなが大変なときは、誰も、あなたを助けることができません。

この言葉は、色々と調べる中でこころに刺さった言葉です。当たり前のハナシですが、この文字を見たとき「そうか…。誰もわたしを助けない。ならば、自分でやらなくちゃ」と、どこかリアルな危機感が芽生えました。

「なんとかなる」

前向きで明るいイメージのあるこの言葉は、無意識に防災を真剣に考えることを避けるのにはとても便利な言葉です。

そしてもう1つ――、

「誰かが、なんとかしてくれる」恥ずかしながら、多分、そんな二つの気持ちがあったのだと思います。もちろん、普段から意識的にそんな風に思っているワケではないですよ。でも、「何で私は防災について真剣に考えてこなかったんだろう?」という自問に対する答えは、ベースにあるのが当事者意識のなさで、さらにその根底にあるのが依存心だと思ったのです。

南海トラフ地震が今後30年以内に起こる可能性は70~80%、首都直下型地震が起こる可能性も70%。そのとき日本にいれば、3人に1人が被災者になるといわれています。3人に1人。それって友達の、「あの子とあの子とわたし」のうち誰か1人が被災するということになります。

嫌な発想ですが、そう考えたとき、わたしの防災意識は「重要だけど緊急ではないこと」から、「重要だし、できるだけ急いだ方が良いこと」に変わりました。

 

あなたの防災意識は、どのあたりにありますか?

 

◆震災時、あってよかったものTOP5

先ず手始めに、防災リュックを作ろう!と決めたわたし。手っ取り早く、防災品がリュックごとセットになっているものを買おうと思いました(この時期、新聞の折り込みチラシや大型スーパーで見かけます)。

お水や救急セット、非常食など。被災した方1000人の声に基づき、あってよかったもの上位4位(懐中電灯・ラジオ・飲み水・レトルト食品)と、36位までの中から選ばれたグッズが入っているそのリュックはとても魅力的にみえました(第5位は缶詰)。

これだけあれば、まず安心!

そうだよね。安心だよね。と、何かの催眠術にかかったかのようにフラフラとそれを買おうと思った瞬間、もう1人のわたしが囁きます。

ちょっと待って!それって結局、依存心から抜け出していないのでは?

何も自分のあたまで考えていない状態。人から提示されたものを鵜呑みすること、それは、被災したとき、簡単にデマを信じてパニックになる要因になるのでは?もうちょっと頭使おうよ、と自分からのツッコミによって依存心という催眠術から抜け出すことができました。

そうして、向かった先は自室の本棚。「確かここに…。あっ!あったー!(#^.^#)♪」

 

『an.an特別編集 女性のための防災BOOK』(マガジンハウス)

 

この「女性のための防災BOOK」は、どうしてか捨てられず、何回もの本の断捨離を潜り抜け、ずっと持っていたものでした。購入したのは2012年。「人間て、時間がたつとホントに意識が薄れるんだな…」としみじみしている場合じゃない。私は、わたしを守ることを考えないといけないのだから。再び自分にツッコミを入れて、さっそく本を開きます。

 

◆本にも雑誌にも載っていない、防災の必需品

この本が素晴らしいのは、必要なモノを被災直後/被災3-7日後/被災2か月後以降と3つの時間に分けて紹介してあるところです。

例えば被災直後の「薄手の大判ストール1枚」を例に挙げてみると。トイレが使えなくなったとき、腰にまけばしゃがんでも周りから見えず、隠しながら用を足すことができるとお勧めしています。

また、被災3-7日後は基本的な非常食はもちろん、使い捨ての紙の下着、汗拭きシートなど救援物資が届くまでの衛生面のストレスを緩和してくれるものが掲載されています。

 

そしてここが一番響きました。被災2か月後。

「避難所で過ごす時間は、2か月以上になることもある」

東日本大震災を経験した私たちは、そのことを知っているはず。もし、首都直下型地震が起こったら?南海トラフ地震が起こったら?事態はそんなに簡単に終息しない。1週間で家に帰れないかもしれないし、そもそも「避難所」があるかも分からない。救援物資は来ないかもしれない。

被災2か月後以降まで想定して防災リュックを作ろう!と思ったら、自分と向き合う作業が必要だと気づきました。そう。雑誌や本には絶対に載っていない、防災の必需品は、「ほかの誰かにとっては無意味でも、私にとっては意味のあるモノ」を選ぶことなのだと。

家族の写真は分かりやすいと思いますが、私の場合「見るだけで勇気とやる気が湧いてくるお気に入りの石」、ほかにも好きな作家さんの写真も入れたいし、リラックスするための肌触りの良いタオルも入れたい。甘い香りのクリームも必要。

それらは、売られている防災セットに入っていることは先ずありません。被災生活が長期戦になったとき、「生きる意欲が湧いてくるモノ・こころの癒しになるモノ」が絶対に必要です。わたしを守るものは、わたしにしか分からない。だからやっぱり、防災セットを買うだけじゃダメなんだと思いました。自分のこころで感じて、自分のあたまで、考えなくちゃ。

 

◆結局は、まずはいのちを守ること

あれも入れたい、これも入れたい…♪ あれ?意外と、防災リュックを作るって楽しい!?

だってこれって「自分のお気に入りがつまったBAG」ってことでしょ?

なんて気持ちが浮足だち始めたとき「おいコラ! わたしってホント女子((+_+))!」と痛感。

一体何回、自分にツッコミを入れればよいのでしょう…。

2か月後まで生きるためには、day1-day60までを生き延びないといけない。「お気に入り」も良いけれど、地震で舞った粉塵は、1週間以上収まらないかもしれない。だからまずはマスク!髪の毛もお肌も、そのチリでガビガビになるかもしれない。そしたらヘアゴムも!

いや、その前に、お水と食料!

優先順位を完全に取り違えている自分に気がつき、軽くショックを受けました。そして1周まわって、結局は「防災品がリュックごとセットになっているもの」を購入。

ノートと本を追加して背負い、30分ほど歩き回ったら、重いこと重いこと…。体力も見直さないといけません((+_+))

「防災」は、とっつきにくいテーマです。気が重たくなるし、体力作りから家族との話し合いから、備蓄から自分の頭で考える訓練から…。できればやりたくない。せずに済むならしたくない。だって面倒くさいんだもん!

でも――、

「みんなが大変なときは、誰も、あなたを助けることができません」

…それから、大型地震は、考えたくないけれど、ほぼ確実に来る。だとしたら、やっぱり準備をしなくちゃいけないということですよね。

 

・被災したときに備えて、あなたが用意しているモノは何ですか?

・その準備で、被災2か月後以降まで乗り切れるでしょうか?

今この時期は、「防災品」が手に入りやすいときです。

私自身も、「とりあえずセット」で慢心せず、引き続き「わたしに必要なモノ」や「備蓄」の準備を継続していきます。自分だけでは「防災」について書こうと思いませんでしたが、考えるきっかけができたことで、「防災リュックすらないわたし」から、「とりあえずのセットは準備したわたし」に昇格することができました。

この記事が、何かの形であなたの防災意識に貢献できたら幸いです(文末に、被災時の行動をシュミレーションして体験できるサイトさんのリンクと、『女性のための防災BOOK』のAmazonさんのリンクを貼っています)。

お読みくださり、ありがとうございます

 

って!いやいや、季節はどうした!

そう。何が起ころうとも私たちの周りで淡々と流れる時間。人間や世相がどんな状態であろうとも、自然は自然で進んでいくって、うまく言えませんがすごいことだと感じます。

というわけで、私たちをとりまく季節、◆15日ごとにめぐる二十四節気と、◇5日ごとに進む七十二候を見てみましょう♪ いまの自然は、どんな様子でしょうか?

 

◆二十四節気 3/6 啓蟄(けいちつ)


「啓」はひらく、「蟄」は地中で冬眠していた虫を意味します。全体では、冬ごもりしていた虫たちが、春の陽気にさそわれて土の中から出てくるという意味。

 

◇七十二候 3/11-3/15 桃始笑(ももはじめてさく)


桃が咲き始める頃です。「笑」と書くのは、むかしは花が咲くことを「笑う」と言ったから。

笑顔も花も「ほころぶ」と言われるのは、ここからきているのですね。

 

梅よりもあと、桜よりも少し前に咲く桃。いよいよ、本格的な春が来ます。

 

物言わぬ花、自分のできることを淡々と、ただしている自然。それらに触れていると、2018年を精一杯生きたい、そんな風に思います。

皆様も、春らしく、さわやかな新しい気持ちで過ごせますように。3.11で亡くなった方のご冥福を――、そして、今もその影響を受けている方々の生活が穏やかでありますように、お祈りいたします。

今回の二十四節気・七十二候はここまでです。お読みくださり、ありがとうございます。

【リンク】

◆「首都直下地震72時間 東京大学防災アプリ」:被災時をシュミレートして体験できるサイトです。

◆『an.an特別編集 女性のための防災BOOK』(Amazon)

◇◇◇

【編集後記】上記の防災アプリで「下半身が家具の下敷きになった知らない人に、助けを求められる」というシーンがありました。事前の準備が大事とはいえ、本当に考えたくない。思わず息があがってしまいした(アプリを体験するなら、設定は「おまかせ」のまま、いろんな場所に行ってみることをおススメします)。

「そのときどうするか」も、だいじだけど「今何を準備するのか」に焦点を当てて、防災準備を継続しようと思います。それでは、また5日後にお会いしましょう!

◆◇二十四節気・七十二候とは◇◆
1年を24等分し、約15日ごとに巡ってくる分割点(節気)を含む日、に名称をつけた二十四節気と――、その二十四節気をさらに5日(または6日)ずつの3つ(初候、次候、末候)に分けた期間を七十二候といいます。読みやすさを考慮して、記事のなかでは二十四節気は15日毎・七十二候は5日毎と表記していますが、実際はすこし変動があります。

(★参考文献:an.an特別編集 女性のための防災BOOK/日本の四季と暦/えほん七十二候~はるなつあきふゆめぐるぐる~)

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